no.207 花も植物もつくっている人がいる
アトリエがまだ私たちの手作りのころから応援してくださっているお客様
朝一番にミモザを届けてくれた。
アトリエにも春を届けてくれたように本当に爽やかな一日のスタート!
いつもありがとうございます。
窓際に早速活けて、行き交うひとにも輝くようなこのミモザ色を感じてほしい。
3月になって毎週のように市場に行く仕事をいただいています。
セレモニーの多い3月はどの花屋さんも忙しそうだし、生花市場内のどのお店も活気がある。
どの人も抱えきれないくらいの枝や花をいそいそと運んでいる。
駐車場ではいつも車がぎっしりで、セリで購入した花のダンボールを開封しては 車やトラックに積み込んでいる。
隣の人どうし今日は安かったねと笑顔だったり、なかなか出ないねと 手を動かしながら話し込んでいる。
その光景をみると
毎週一日おきに市場から運ばれる160ケースの花箱たちの開封から水揚げまでの作業を思い出さない日はない。
もう10年前になろうとしている修業時代。
水揚げのためにハンマーで枝を叩いたり、薬品につけたり、湯上げ、炭になくるらい枝を焼いたり、、、
その時に学んだ水揚げ方法は今も確実に守っている。
あのころは届いてくる花にうっとりするような時間はなかったけれども、今はこうして1本1本の花の表情の違いに驚くこともできる。
それでも160ケースの花の開封で 見たこともないような花が出てくると、どのスタッフも駆け寄って
「綺麗だね~」とか「すごい!」と言っては 目をキラキラさせていた。
本当に花が好きな人の集まりだった。
そんな瞳を輝かせる人たちと一緒にいられたことが 本当に今のわたしの宝物になっている。
いつでも思い出せることができる!
会いにも行ける。
花も思いを込めて作っている人がいるように、彼らも瞳の輝きはかわらないまま植物をつくる人になっていた。
そんな芸術品のようなひとつひとつを分けてもらってきた。
食を支える農家の人たちも命をそだて実りを収穫している。
それは自然相手に命を育てていることなので決して簡単なことではない。
植物は収穫にあたる納得のゆく出荷までには5年必要になる。
それだけでどんなに簡単でないことなのかがわかる。
今、手元にある植物が人の手に守られて大事に大事に育てられてきた命であることを実感した。
一生懸命でも肩の力をぬいてかわいがってゆけるように
じっくり話しながら植物たちを渡してゆきたいなと思っています。
3/22 omotesando atelier avec green CAFÉ
3/24(mon),25(tue) @green CAFÉ
多肉植物たちの展示・販売いたします。
by green-tokyo
| 2014-03-20 11:54
| アトリエ
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